-社会の合意形成を支援する- NPO法人 『PI−Forum』
メールマガジン 第24号
(2004/8/5)
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★☆目次☆★
[ごあんない]
●理事就任のご挨拶(PI-Forum理事 水谷香織)
●メルマガリニューアルについて
●PIーForumのイベントのご案内(参加者募集)
[インタビュー企画]
●『PI−Forumの理事に聞く!シリーズ』
[イベント情報(報告)]
●PIに関するその他イベント参加のご報告(レポート紹介)
[書籍・論文の紹介]
●論文の紹介
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■ごあんない
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●理事就任のご挨拶(PI-Forum理事 水谷香織)
PI-Forumのメールマガジンにご登録の皆さま、大変ご無沙汰をい
たしております。2004年6月の総会をもちまして、PI-Forumの理事
に就任いたしました水谷香織です。
PI-Forum設立当初より、事務局として活動に携わって参りましたが、
NPO法人運営の難しさと自分の力不足を感じる毎日でした。多く
の方のご協力に助けられ、またエールに励まされ、ここまでくるこ
とができました。心より感謝いたしております。
今後は、特定非営利活動法人ソーホーベンチャー協会に一部ワーク
をアウトソースする形で事務局を強化し、本来事業の活性化を図る
こととなりました。中部地域での活動をはじめ、PI-Forum会員の皆
様と共に事業を企画・実施していきたいと思っております。
メールマガジンも、新プロジェクトリーダーの今井を中心に、双方
向的なコミュニケーションに心がけ、定期発行に努めたいと思いま
す。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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●メルマガのリニューアルについて
PI-Forumでは、本号よりメルマガのリニューアルを行い、今後1ヶ
月に一度の頻度で配信していきます。皆様のお役に立つ情報をご提
供できるよう、内容を充実していきたいと思いますので、ご意見・
ご要望等、何でも結構ですので、こちらまでinfo@pi-forum.org
お願いします。今後ともPI-Forumのメルマガを宜しくお願いします
(メルマガ事務局:今井)
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●PI-Forumのイベントのご案内
『コンセンサス・ビルディング講演会・研修セミナー』
PI-Forumでは、土木学会四国支部との共同事業として「コンセン
サス・ビルディング」に関するセミナーを開催することとなりまし
た。「コンセンサス・ビルディング」とは、公共政策での社会的合
意を形成する方法として、米国で普及している手法です。コンセン
サス・ビルディング手法は米国の連邦政府、州政府などで環境紛争
だけでなく、財政政策、エネルギー政策など幅広い政策課題に積極
的に利用されているほか、カナダの一部州での制度化、ブラジル、
オランダ、イスラエル、フィリピン、韓国で試行と制度化が進めら
れるなど、世界的な広がりを見せています。
本セミナーではコンセンサス・ビルディング手法とその効果を紹介
し四国での活用について議論します。
なお、本セミナーは講演会と研修会の2部構成となっており、研修
会については先着20名の定員制となっています(講演会のみの参加
も可能です)日程・参加申込み等、以下をご参照の上、参加ご検討
程、よろしくお願い致します。
[講演会]8/26(木)13:00〜16:30 (無料)
[研修会]8/26(木)17:00〜8/28(土)18:00(3日間/有料)
(※注:研修会参加者は講演会参加を必須とします)
なお、研修会は社会的合意形成に関する実務に関わられている方を
対象とし、コンセンサス・ビルディング手法の理論の紹介とともに、
主要な手法について入門的な体験研修を通じて手法理解を目指すも
のです。
<セミナー概要、申込み方法につきましては以下をご覧ください>
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■□■ [講演会]について ■□■
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題 名:『四国の社会資本整備に関する社会的合意形成の展開』
〜米国のコンセンサス・ビルディングに学ぶもの〜
日 時: 平成16年8月26日(木) 13:00-16:30
場 所: 香川厚生年金会館・ウェルシティ高松 1F 玉藻
http://www.kjp.or.jp/hp_33/
参加費: 無料
主 催: 土木学会四国支部
「土木技術者のための合意形成技術の教育方法に関する
調査委員会」
特定非営利活動法人 PI−Forum
定 員: 150名
プログラム: 1)社会資本整備における計画論理と合意形成
技術者の役割
徳島大学工学部教授 山中英生
2)社会資本整備におけるコンセンサス・
ビルディング
マサチューセッツ工科大学博士課程 松浦正浩
討 論 :「日本におけるコンセンサス・ビルディングとは?」
徳島大学工学部教授 山中英生
マサチューセッツ工科大学博士課程 松浦正浩
香川大学工学教授 白木渡
高知工科大学 大谷英人
(特)PI−Forum理事長 石川雄章
(特)コモンズ副代表理事 澤田俊明
申込み : 別記必要事項を記載の上、メールまたはFAXにてお申
し込みください。
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■□■ [研修会]について ■□■
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題 名 : コンセンサス・ビルディング
(CB)手法に関する講義と体験型研修
日 時 : 平成16年8月26日(木) 17:00-21:00(夕食付き)
8月27日(金) 9:00-21:00(夕食付き)
8月28日(土) 9:00-18:00
場 所 : 香川厚生年金会館・ウェルシティ高松2F八栗・屋島
http://www.kjp.or.jp/hp_33/
主 催 :(特) PI−Forum 土木学会四国支部
「土木技術者のための合意形成技術の教育方法に関する
調査委員会」
参加費:土木学会員およびPI-F会員:¥25,000
(お一人様につき)
上記以外の方 : \28,000
(お一人様につき)
※どちらも資料代、夕食代を含みます。
宿泊費は含みません
定 員:20名限定
(先着順で定員となり次第、締め切らせて頂きます)
※講演会を含む研修会全日程に参加できる方のみとさ
せて頂きます。
内 容:マサチューセッツ工科大学合意形成研究所で開発された
手法の内容と技法を紹介し、社会資本整備の具体的な例
題をもちいて、技法を体得するための演習を行います。
■講師:マサチューセッツ工科大学博士課程 松浦正浩
徳島大学工学部教授 山中英生
特定非営利活動法人コモンズ 澤田俊明 他
■プログラム(概要)
※現時点での「予定」となっておりますので、当日は
変更する場合があります。
[1日目]
・ 研修のはじめに
・ 夕食
・ 自己紹介・課題カードの共有
・ コンセンサス・ビルディングの概要
・ 本日のまとめ
[2日目]
・ アナウンス・寝覚めのアイスブレイク
・ ふり返り : 質問への解答・補足
・ 講義 : 交渉学基礎
・ 演習 : 交渉シミュレーション
・ 講義 : 紛争アセスメント
・ 質問カード作成→ボード貼り付け
・ 昼食
・ アイスブレイク的ふり返り
・ 演習 : 紛争アセスメント
・ 講義 : メディエーション・第三者介入
・ 演習 : 役割転換
・ 講義 : 共同事実確認
・ 質問カード作成→ボード貼り付け
・ 講義・演習 : 合意形成プロセスの企画設計
(その1)
[3日目]
・ アナウンス
・ 発表 : 合意形成プロセス設計演習の中間発表
・ 演習 : 合意形成シミュレーション
・ 昼食
・ 演習 : 合意形成プロセスの企画設計(その2)
・ 発表 : 合意形成プロセスの企画設計のプレゼ
ンテーション
・ 全体のふり返り
・ おわりに
申込み : 別記必要事項を記載の上、メールまたはFAXにてお申
し込みください。
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■□■ 申込み方法について ■□■
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下記必要事項を記載の上、メールまたはFAXにてお申し込み
ください。
★締め切り★
研修会 平成16年8月10日(月)必着
※空席がわずかとなっておりますので、お早目の
お申し込みをお願いします。尚、申込みをされ
ても、すでに定員数に達している場合はお断り
することがございますことをご了承ください。
講演会 平成16年8月16日(月)必着
★申込先★
PI−Forum事務局(担当:小松)
E-mail : cb2004@pi-forum.org
(お問い合わせもこちらへ)
FAX : 088-802-4353
※メール・FAX共に「CB研修セミナー参加申込み」と明記下さい。
−−−−−−−−−−−申し込み事項−−−−−−−−−−−
■参加イベントについて
以下から1つを選択ください
(1) 講演会のみ参加 (8/26)
(2) 講演会+研修会参加 (8/26-28)
■参加者ご本人について下記をご記入ください
・ 所属(社名等)
・ 部課室名
・ 氏名
・ 土木学会員またはPI−Forum会員の有無
・ 住所
・ TEL/FAX
・ E-mail
以下は研修会参加者のみご記入ください。
講演会のみの場合は不要です。
Q1 : 「合意形成を目的とした取り組み」への参加経験
(1)なし (2)1〜2回程度 (3)3回以上
Q2 : 「合意形成を目的とした取り組み」の企画経験
(1)なし (2)1〜2回程度 (3)3回以上
Q3 : 昨年度 四国支部調査委員会が実施した研修会に
(1)参加した (2)参加していない
Q4 : 宿泊希望について
希望者については、会場となるウェルシティ高松に予約させて頂
きますので、下記より1つ選択ください。
(A) 8/26(木) 8/27(金)とも予約
(B) 8/26(木)のみ予約
(C) 8/27(金)のみ予約
(D) 予約の必要なし
厚生年金加入者 (1) 該当 (2)非該当
※宿泊費については個人負担となります。1泊約\7,500です。
年金加入者は証明書を持参ください。割引になります。
※申込者(参加者)のお名前で予約させて頂きますので、当日
各自直接ホテルにて支払いを行ってください。
■参加費振込先について
定員制限がございますので、お手数ですが事務局からお送りする
「参加受付完了」のご案内が届いてから振込をお願い致します。
振込先については、お送りするご案内の中でご連絡させて頂きま
す。(申込み後、2〜3日以内にご案内させていただきます)
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■インタビュー企画
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● 『PI−Forumの理事に聞く!シリーズ』
1)石川雄章氏(理事長)
これまでNPO法人として発足後、PI−Forum自らの「思い」
の発信が少々欠けていました。そこでインタビュー企画の第一弾
は理事に聞く!シリーズから開始することになりました。
第1回のインタビューは、当然ながらPI−Forum理事長の
石川雄章です。四国で高速道路の都市計画を担当した経験から、
パブリックインボルブメントとの出会い、PI−Forum設立
に至るまでの経緯、およびPI−Forumが掲げる3つのPI
に込められた思いなどを中心に若手会員のインタビュー形式によ
るメッセージを伝えさせていただきます。
URL:http://www.pi-forum.org/member1.html
今後も、PI−Forumの理事、会員の皆様、PIの実践者を
中心にインタビューを実施していきますので、どうぞお楽しみ
に・・・。また、この人にインタビューしてほしい!というリク
エストがございましたら、ご連絡下さい (文責:今井)。
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■ イベント情報(報告)]
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●PIに関するその他イベント参加のご報告
『ITステーション「市民と建設」設立記念フォーラム〜市民
参加による国土づくり・まちづくり』
□日時:2004年7月3日(土) 13:30〜17:30
□場所:笹川記念館
□プログラム:
1、あいさつ
ITステーション「市民と建設」の設立にあたって
花村義久(NPO法人ITステーション「市民と建設」理事長)
2、記念講演
・テーマ「市民が主役の地域づくりとファシリテーターの役割」
・講演者 傘木 宏夫 氏 「地域づくり工房」代表
3、グループディスカッション
・テーマ「国土づくり・まちづくりへの市民参加をめざして」
・コーディネーター:寺内 義典(国士舘大学)
・話題提供者:
傘木 宏夫(NPO法人 地域づくり工房)
男鹿 芳則(世田谷区)
上野 俊司(株式会社 オリエンタルコンサルタンツ)
伊藤 祐二(株式会社 フォーラムエイト)
花村 義久(NPO法人ITステーション「市民と建設」)
□所感:
今回の講習会では、国土づくり・まちづくりで活躍されている地
方自治体や学識者、NPO、コンサルタント、まちづくり支援ツー
ルであるCGソフト事業者の方々から様々な視点からお話を伺うこ
とができました。
特に傘木宏夫氏のご経験談が興味深く、PI(パブリック・インボ
ルブメント)ではなくAI(アドミニストレーション・インボルブ
メント)ですという発言が印象的でした。今回のセミナーを通し
て、これからのまちづくりは主体である市民が他のステークホル
ダーを関わらせるやり方や色々な団体NPOの存在を活用できるよ
うになっても良いのではと感じました(文責:学生会員 鈴木)
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■[書籍・論文の紹介]
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●論文紹介
『TDMと社会的ジレンマ:交通問題解消における公共心の役割』
藤井 聡 土木学会論文集667(W−50)、41〜58頁
□概要
渋滞などの交通問題を解消するために、自家用車の流入規制、混雑
料金の設定、パーク&ライドなどの交通需要マネジメント(TDM)が
必要と言われているが、それに対するドライバーの協力はあまり得
られていない。
藤井氏は、交通問題を社会的ジレンマ=「個人利益の最大化行動と
公共利益の最大化行動とのいずれかを選択しなければならない状
況」としてとらえ、ジレンマの解消方略を考察している。
ジレンマ解消方略としては、法的規制などジレンマを創出する社会
構造を変革しようとする「構造的方略」と、公共心など個人の心理
的要因に働きかけることで自発的な協力行動を促す「心理的方略」
とがあるとする。
そして、構造的方略のみではジレンマが解消できず、構造的方略を
有効なものと思わせるような心理的方略が重要であることを主張す
る。そして、それをソウルの事例をもとに検証している。
□所感
TDMは、市民の移動手段の変更を促す施策であり、それが成功するた
めには、市民がその変更に合意していることが鍵となる。パーク&
ライドなどは30年以上前から提案されているが、それが日本で成功
したという例はあまり聞かない。藤井論文では、構造的方略だけで
はなく、心理的方略の必要性が指摘された。
さて、心理的方略の一つとしてPublic Involvement(以下PIとする)
を考えることはできないだろうか。まちづくりなどに住民が参加す
ることの効用の一つとして、街に対する住民の愛着が増す、住民
意識が高まるということがあげられているように思う。パーク&ラ
イドなどを含んだ交通計画の策定に市民を巻き込むことで、市民の
「公共心」に働きかけることができるのではないか。市民自身が移
動手段を変えるという負担をおうことが成否を決めるという点で、
公共事業などの計画立案以上に、市民の合意が重要といえる。市民
の意識変化を要する施策にPIが使えるならば、PIの適用可能な射程
が大きく広がるように思う(文責:学生会員 飯島)。
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★☆会員募集☆★
PI-Forumでは、市民団体、大学、行政、民間企業等、様々な分野
・立場の方々のプラットフォームを形成するため、幅広く会員を
募集しております。 是非、ご入会を検討下さい。
http://www.pi-forum.org/appli.html
〜PI-Forumの目指すもの〜
我々は、行政が政策決定過程に市民の参加を促すとともに市民一
人一人が積極的に発議するための新しい合意形成の仕組みを提案
し、提供することにより、市民が主体的に合意形成の取り組みに
参画する社会を実現するとともに公共サービスの満足度を高める
ことを目指しています。
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PI 3つの定義
1.Public Involvement:行政が政策決定過程に市民の参画を
進める
2.Partnership Incubation:パートナーシップを育む環境を
つくる
3.Public Initiative:市民一人一人が積極的に発議・提案し
ていく
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メルマガ配信:菊池 豊(理事)
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特定非営利活動法人PI−Forum(ピーアイ・フォーラム)
URL http://www.pi-forum.org/
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