このページはPI-Forumとして活動していた頃のウェブサイトをアーカイブしたものです。

現在、同法人は democracy design lab. と名称を変更し活動しております。

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-社会の合意形成を支援する- NPO法人 『PI−Forum』
       メールマガジン 第26号 
                  (2004/10/6)
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★☆目次☆★
[ごあんない]
  ●PI−Forumの秋のイベントのご案内【予告編!】
[インタビュー企画]
 ●『PI実践者インタビュー』シリーズ
[イベント情報(報告)]
 ●PIに関するその他イベント参加のご報告
[書籍・論文の紹介]
 ●書籍の紹介

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■ごあんない
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●PI−Forumの秋のイベントのご案内【予告編!】

 11月29日(月)に市民参加のガイドラインを考えるシンポジウム
を、11月30日(火)には合意形成トレーニングコース見本市を開催
いたします。シンポジウム、見本市とも10月中旬より参加者の募
集を開始する予定となっておりますので、PI-Forum公式WEBペー
ジ(http://www.pi-forum.org/)をご確認ください。


<イベントの概要につきましては、以下をご覧ください>

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■□■ 市民参加のガイドラインを考えるシンポジウム ■□■
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全国の自治体では、市民参加の基本的な考え方や方法論を条例
や指針などで方針づける動きが始まっています。
  いったい何が方針づけられることが必要なのでしょうか。

PI-Forumでは、合意形成に関する有識者や全国の実務者とのネ
ットワークを通じて、市民参加がどうあるべきか、どう方針づけ
られればいいかを様々な角度から検証し、『市民参加ガイドライ
ン』として取りまとめるプロジェクトをスタートしました。

  今秋、『市民参加のガイドライン』の中間的な取りまとめに向
け、考え方や全国各地での実体験を広く共有する機会とするため、
『市民参加のガイドラインを考えるシンポジウム』を企画してい
ます。
  同時開催の『合意形成トレーニングコース見本市!』とあわせ
て、ぜひご参加ください。


日 時:2004年11月29日(月) 14:00〜17:30(開場13:30)
テーマ:第1部『公共政策への市民参加の取り組み』
        ・先進的な自治体の事例紹介
     第2部『市民参加ガイドラインを考える』
        ・パネルディスカッション
出演者:城山英明(東京大学法学部)他、先進自治体、
公共政策の第一線研究者
会 場:フィオーレ東京 地下1Fローズルーム
     東京都新宿区新宿7−26−9
     tel:03-3204-8877(代表)
http://www.tosyakyo.or.jp/shisetsu/map.html
     ●都営地下鉄大江戸線東新宿駅(A2)徒歩1分
     ●JR新宿駅、新大久保駅、営団地下鉄丸の内線
      新宿3丁目駅から徒歩15〜20分
参加費:無料
 ※18:00より同会場で懇親会(参加費5千円)

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■□■    合意形成トレーニングコース見本市    ■□■
 〜市民参加やPIのためのトレーニングコースを各種体験受講〜
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 全国で行われている市民参加やPIの各種トレーニングコースが、
今秋、東京に集結! 

近年、公共政策や計画立案の場において市民の参画が求められ
るようになってきましたが、対話の仕方、会議の運営、プロセス
の組み方など、参加の場面によって必要なスキルは違ってきます。
  そこでPI-Forumでは、各種のスキルに触れ、一度にいくつもの
コースを体験受講できる機会として、『合意形成トレーニングコ
ース見本市!』を企画しました。

市民参加 / ワークショップ / 交渉学 / ファシリテーション /
パブリック・インボルブメント / コンセンサス・ビルディング

  市民参加やパブリック・インボルブメントの先端的技術に触れ
られる機会をお見逃し無く!

日 時:2004年11月30日(火) 9:00〜17:00
午前の部 9:00〜12:00    
     午後の部 14:00〜17:00
   ※一講座3時間、定員40名程度
  ※13:00〜13:50まで、ポスターセッションによる各講座紹介
講師陣:中野民夫(ワークショップ企画プロデューサー)
     浅海義治(世田谷まちづくりセンター)
     堀 公俊(日本ファシリテーション協会)
     ほか、各分野の第一線実務者
会 場:フィオーレ東京 地下1Fローズルーム
     東京都新宿区新宿7−26−9
     tel:03-3204-8877(代表)
http://www.tosyakyo.or.jp/shisetsu/map.html
     ●都営地下鉄大江戸線東新宿駅(A2)徒歩1分
     ●JR新宿駅、新大久保駅、営団地下鉄丸の内線
      新宿3丁目駅から徒歩15〜20分
参加費:一講座6千円(PI-Forum会員:5千円)


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★★シンポジウム、見本市とも10月中旬より参加者募集開始★★

詳細情報は、下記のPI-Forum公式WEBページ等で10月上旬頃
お知らせします。
http://www.pi-forum.org/

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■インタビュー企画
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●『PI実践者インタビュー』シリーズ
1)中島慶二氏(環境省)

 本号では、『PI実践者インタビュー』シリーズの第1回として、
環境省の中島慶二氏にお話を伺いました。環境省のレンジャーとい
う仕事、自然保護と開発、北海道層雲峡の再開発や長崎県の九十九
島の公園計画策定において試みられたパブリック・インボルブメン
トのご経験等、現場で仕事をされてきた方ならではのお話を伺うこ
とができました。
(文責:学生会員 : 浅古、飯島)

URL:http://www.pi-forum.org/memberb1.html

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■イベント情報(報告)
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●神奈川県大和市「みんなが使える総合計画を考えるフォーラム」

□日時 : 平成16年9月18日(土) 午後1時30分〜4時
□場所 : 神奈川県大和市保健福祉センターホール
□プログラム:
 第1部 総合計画を知る「大和市の歩みと総合計画」
 第2部 大和市を知る(会場参加型クイズ)
 第3部 総合計画を語る(パネルディスカッション)
    テーマ :「新しい時代の総合計画」
    パネラー:渡辺 俊一・東京理科大学教授
         (みんなが使える総合計画を考える会座長)
         大杉 覚・東京都立大学助教授
         (市民自治区検討会議リーダー)
         土屋 侯保・大和市長 
 第4部 総合計画を考える(会場参加型アンケート)

□報告:
 神奈川県大和市は、「アイデアや自発性に富む」市民団体やNPO
法人を新しい公共を担う団体として市の政策に位置づける「市民活
動推進条例」で注目を集めている。最近では、「大和市自治基本条
例」の策定、住民自治の向上を目指した「市民自治区」の構築など
積極的に市民との協働政策を行っている。大和市は従前の「参加」
を越えて「市民主導」のまちづくりへと大きく舵をきり始めている

 今回のフォーラムは、策定中の総合計画がテーマである。旧来の
総合計画は総花的でメリハリに欠け、どこの市町村でも同じような
計画ばかりあった。また最近ではその反省から市民参加で総合計画
をつくる動きもあるが、「それは計画をつくるまでの参加」であり
、市民がどれほどの情熱も注いでも、完成したら最後、分厚い冊子
が各課の机に読まずに積み上げられている状況である。
 土屋侯保大和市長は、いままでの総合計画を「行政が言い訳をす
るときにのみ使う程度」と会場の笑いを誘いつつもその不備につい
て語り、今、行政と市民が一緒に「使える」総合計画の策定を目指
していると説明した。
 フォーラムでは最初に、今までの総合計画と時代の変遷とをリン
クさせながら振り返り、会場とイメージを共有した。会場参加型ク
イズでは、総合計画策定市民委員が問題出題者となり、大和市の財
政やゴミ問題などを会場と一緒に考え、参加者の意識を高め、後半
のパネルディスカッションへとつないだ。
 パネルディスカッションは若干、抽象的な議論であったが、満席
の会場は真剣にそのやり取りを聞いてメモをとっていた。会場から
の質問も多岐にわたり、喧々諤々のやりとりが行われた。何よりも
驚かされたのは、参加者である大和市民の意識や活動レベルの高さ
であり、PI-Forumにとっても大和市の今後の動向が気になるところ
である。
(文責:学生会員 後藤)

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■[書籍・論文の紹介]
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●書籍の紹介
 『問題解決のための「社会技術」』
   堀井 秀之、中公新書 2004年 

□概要
 本書は、「社会技術」を紹介した本である。「社会技術」とは、
社会問題を解決し社会を円滑に運営するための技術である。ここで
は「技術」という言葉は、法制度や社会規範などのすべての社会制
度のシステムを包含する広い意味で用いられている。
 社会問題の解決はなぜ難しいのか?その理由として、多くの構成
要素と主体が関わることによる問題の複雑性、科学技術の進歩と専
門分化による問題の高度化、価値観の多様化の3つがあげられる(
第1章)。
 そのような複雑な問題を解決するための技術が社会技術である。
社会技術研究の特徴は、問題解決型の実践的研究であることと、専
門領域に囚われずに利用可能な知を総動員するという俯瞰的な研究
であることの2点である。そして、問題解決の一般的な方法論・モ
デルを構築することが目標である。
 では、社会技術はどのように「設計」されるのか。それは、社会
問題の認識、解決策の立案、解決策による状況変化の予測、予測さ
れた変化の評価、という4段階を経る。問題の認識の段階において
は、多様な知識の構造化と、コンピューターによる構造の可視化が
有効である。解決策の立案段階において、リスクマップなどを用い
た俯瞰的アプローチが効果を発揮する。ブレイクスルーは、ある分
野で得られた知見を他の分野に応用したときに生まれやすいからで
ある。効果の予測では、起こりうる事態をシナリオ化し、それを因
果ネットワークとして図示し、その因果関係の根拠分析を行う。最
後に、予測を評価する際には、多様な価値基準によることによって
、その解決策が社会的に受容されるか否かを判断する。ここでは価
値マップなどが有効である。以上のプロセスを、本書では、地震防
災などを例に説明している(第2,3章)。
 なお、第4章では2001年に設置された「社会技術研究システムhtt
p://www.ristex.jp/」の研究成果が紹介され、第5章では企業のコ
ンプライアンス経営に社会技術の知見を適用する場合のシミュレー
ションが行われている。

□所見
 本書は社会問題を解決するための一つモデルを示したものである
。研究の専門分化が進む中で、分野横断的に問題解決にあたるため
の枠組みとして、参考になる。
 留意すべきと思われることは、問題の認識と解決策の立案との間
にフィードバック関係があることである。解決策を立案しようとす
ることによって、問題の認識が深まるということはよくあることだ
ろう。モデルは問題解決の一つの形を描いたものであるが、それを
金科玉条としてその順序に拘泥する必要はないと考える。
 本書では主として専門家が解決策を立案するプロセスが描かれて
いた。では、一般市民は、このモデルにどう位置づけられるだろう
か。問題の認識の段階においては、市民からの情報収集が不可欠で
ある。また状況変化の予測の際には、アンケートや聞き取り調査が
なされるだろうし、多様な評価基準を市民の側から提示することも
有益であろう。社会技術は、社会問題の解決に市民が積極的に関与
していくことをも支援できるはずであり、PI(パブリック・インボ
ルブメントとパブリック・イニシアティブ)にとって有効なツール
となっていくと思われる。
(文責:学生会員 飯島)

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