このページはPI-Forumとして活動していた頃のウェブサイトをアーカイブしたものです。

現在、同法人は democracy design lab. と名称を変更し活動しております。

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Q&A (よくある質問)

Q1

PI-Forumとは何をめざすNPOですか?

Q2

PIとは何ですか?

Q3

PI(パブリック・インボルブメント)とどう違うのですか?

Q4

「合意形成の仕組み・技術・知恵」って、なぜ重要なのでしょうか?

Q5

なぜNPOなのですか?

Q6

「独立した立場」とは?

Q7

PI-Forumとはどのような人たちによって設立されたNPOなのですか?

Q8

どのような人たち(専門家)が協力しているのですか?

Q9

誰でも会員になれるのですか?

Q10

会員になると、どのような特典や情報がもらえるのですか?

Q11

会員としての義務はありますか?

Q12

PI-Forumは、具体的にどんな活動をする(予定な)のですか?

Q13

PI-Forumは、合意形成が必要な案件を解決してくれるのですか?

Q14

企業や行政などとはどのように連携するのですか?

Q15

特定の企業、業界団体、行政などに影響されることはないのですか?

Q16

海外でも同じような合意形成のNPOや組織はあるのですか?


Misson

 Q1:PI-Forumとは何をめざすNPOですか?

PI-Forumは、合意形成の過程が重要であるとの社会的な認識を高めるとともに、 独立的立場から合意形成 を支援する"仕組み・技術・知恵"を社会に提供していこう とするNPOです。

 Q2:PIとは何ですか?

PIとは、合意形成を進めていく上で重要となる次の3つの考え方の頭文字「P」と「I」をとったものです。
−Public Involvement:社会における公共的な意志決定過程に市民の参加を促すこと
−Public Initiative:市民一人ひとりが積極的に発議すること
−Partnership Incubation:関与する人々の間のパートナーシップを育むこと
私たちは、「PI」にこのような意味を込めて、PI-Forumと名付けました。

 Q3:PI(パブリック・インボルブメント)とどう違うのですか?

合意形成へのプロセスの1つのの方法論として、米国の都市交通などの分野で発展し、近年わが国へ紹介 されたPublic Involvement(パブリック・インボルブメント=行政が市民を巻き込んでいく)という手法があります。
「これからの日本社会には合意形成の過程が重要である」と参集した当NPOの設立推進者たちが共通して知っていたのが、このPIという言葉、概念でした。 しかしこれまでパブリック・インボルブメントを推進しようとする主体は行政等の事業主体者側に 限られて認識されがちでした。PI=行政主体という印象も存在しています。
しかし、 主体は行政だけでなく、民間主体であっても公益的な意思決定に関するものは市民参画が必要ではないか(パブリック・インボルブメント) 市民からの主体的な発議、提案がなければ、建設的な意思決定は行われないのではないか(パブリック・イニシアティブ) 合意形成することだけが目的ではなく、その過程を通じて行政、民間、市民等意思決定に関与する人々の間のパートナーシップを育む事が必要ではないか (パートナーシップ・インキュベーション)合意形成を支援するための仕組み・技術・知恵が必要であり、独立した立場から そういったものを提供する機能が必要ではないかといった問題意識に深め、この、私たちで提唱した多様な「PI」という概念を ベースに活動しようというものです。

 Q4:「合意形成の仕組み・技術・知恵」って、なぜ重要なのでしょうか?

近年、環境問題、まちづくり、社会資本整備、ゴミ処理施設立地など、様々な分野で 行政対市民、地域対地域など関係者の間での利害対立、信頼感の欠如といったことが 大きな問題となっています。その結果、社会として解決すべき問題が放置され、誰もが 納得できるプロセス、解が存在しないことによる社会的損失が発生している事例が 多く見られると考えられます。また、生命工学等の新しい科学技術の導入の可否・ ルール・程度などに関しても、多様な価値観を持つ市民間の合意形成が課題となって 浮上してきています。これらの課題を解決し本当に、市民が、あるべき[=望ましい]政策を 立案・選択していくためには合意形成の仕組み・技術・知恵を社会全体の財産とすることが 課題解決の大きな鍵となっていると、私たちは考えています。

-> Q1−Q4についてはPI-Forum定款(前文・目的)もご覧ください。


Organization

 Q5:なぜNPOなのですか?

私たちの役割を発揮していくためには、「公益的な法人」としての基盤で活動することが重要だと考えました。その理由は、
(1)既存の様々な実務家、研究者等の専門家等を横断する非営利のプラットフォームが必要であると考えたこと。
(2)法人格という社会責任が強い存在として、活動の目的、事業内容を明確にし、、事業活動や組織運営を行うべきであると考えたこと。
(3)法人として活動することで、継続性やノウハウの蓄積といったことが可能となること、
(4)公益的な役割を担う団体であることを明らかにし、様々なお立場の方々から協力が得られやすい立場を持ちたいと考えたこと、
(5)将来的には税制上の優遇措置などを通じて、活動資金が得やすくなるメリットも想定できること、
などです。また「個人」ではなく「法人」として活動することで、多くの方の参加を得て、幅広い事業を複合的に展開することも可能となって来るという期待も抱いています。

 Q6:「独立した立場」とは?

今、PIの研究、実務に関わっている方は大方、行政やコンサルティングやコミュニケーションのビジネス、あるいは大学、研究所、市民型団体などに属しています。一人ひとりが個人で何かを唱えても、なかなか中立的、独立的な見解、主張だとは受け入れにくい面が確かにあります。
理事や会員がNPOに属すという立場で、合意形成の"仕組み・技術・知恵"を社会に提供していこうとする活動は、極めて独立性を保ちやすい構造です。また、PI-Forumの活動理念の中で合意形成の望ましい姿を明らかにし、それに基づいて活動することで、社会の中での独立した立場を担っていける、と考えています。


Member

 Q7:PI-Forumとはどのような人たちによって設立されたNPOなのですか?

これまで業務・研究あるいは個人的な興味や意欲などで、合意形成や市民発議、政策の決定過程等の研究などに、理論的あるいは実践的に関わって来た有志により設立が検討され、平成14年5月にNPOとして生まれました。設立時の会員は大学、行政、民間等の様々な分野・立場にある者が個人として参画しています。設立時の初代理事長には石川雄章(高知県理事)、副理事長には城山英明(東京大学法学部助教授)が選出されています。

->Q7についてはPI-Forum役員(理事・監事)一覧、PI-Forum役員(理事・監事)からの メッセージ(作成中)もご覧ください。

 Q8:どのような人たち(専門家)が協力しているのですか?

これまで、日本におけるPIの実践的推進に携わって来た行政・自治体職員、新しい 行政−市民の連携・協働を推進する市民型リーダー・実践者、海外の事例を含め、 そうした領域での研究を推進して来た大学・研究所関係者、コンサルティング、さらに まちづくりなどにおける市民発議や行政効率化等の研究、実践者など多様な専門家が 運営の中心や助言に加わって来ています。
また、現役大学院生を含めた20代から50代の第一線者が中心となっています。

 Q9:誰でも会員になれるのですか?

私たちの定款に掲げた前文や目的に賛同され、適切な合意形成の推進と専門的な知識、知恵の交流への意思、意欲を持った方に、一人でも多く、会員になって活動を支え、担っていただきたいと思っています。組織として会員が定めたルールを遵守していただき、自ら積極的にPI-Forumの活動に参加して下さる会員がどんどん増えることを期待しています。

->Q9−11については会員募集のページもご覧ください。

 Q10:会員になると、どのような特典や情報がもらえるのですか?

PI-Forumでは、会員個々が、自身の知識・知恵を提供・交換し、啓発しあい、合意形成の"仕組み・技術・知恵"を深め、広げていく「場」を提供します。したがって、会員の皆さん一人ひとりが出された知識や知恵が、他の会員にとっての「もらえる情報」になります。
PI-Forumが提供させていただく「場」は、初年度には、
1.メーリングリストの運営やメルマガの配信
2.ワークショップへの参加
3.個別プロジェクトへの参加
来年度からは
4.会員限定のポータルサイト、議論用掲示板、PI関連のデータベースなどの運営を予定しています。

 Q11:会員としての義務はありますか?

第一に定められた会員を払っていただくことが入会・継続の義務といえます。
第二に、ここには様々な立場、所属の会員がいます。専門的な知識、知恵の交流への意思、意欲を持った方の集まりです。フラットな組織ですので、職業や社会的地位とは関係なく、会員相互に敬意を持っていただき、定款、会員規則に沿って活動していただくことが良識的な義務と言えます。
第三に、会員の皆さん一人ひとりが出された知識や知恵が、他の会員にとっての「もらえる情報」になりますので、自分の知っている事例や情報など、出来る限り積極的に紹介して下さい。また、問いかけや支援要請に対し、出来る限り応じてあげて下さい。
第四に、会員として、PI-Forumの活動に積極的に参加いただくこと、また、活動方針や運営方法等についても、高い関心を持っていただくことを切望します。


Activity

 Q12:PI-Forumは、具体的にどんな活動をする(予定な)のですか?

大別すると「広報啓発」、「現場支援」、「知識基盤整備」、「研究開発」の4つの活動領域を設定しています。詳細については、平成14年度事業計画をご覧下さい。
(1)「広報啓発」
●ワークショップ・交流会の開催
様々な分野におけるPIに関する知見を共有化すべく、各分野の専門家、団体等のご協力を 仰ぎ、PI-Forumの主催による少人数形式のワークショップを連続的にシリーズで実施、 その結果を整理し幅広く公表しています。
会員を中心とした交流会も年1回程度実施していく予定です。
 
(2)「知識基盤整備」
●合意形成情報データベース等の検討
合意形成に関わる国内外の最新理論情報(know how)及び過去事例(how done)情報等、 さらには専門家情報(know who)等をインターネットを介してわかりやすい 切り口で提供する仕組みの構築を支援しています。
●国内事例・マニュアル等収集・整理の支援
国内の様々な調査研究団体(推進者)とのネットワーキングを図りつつ、効率的に、 合意形成に関わる国内事例、マニュアル、ツール等を収集・整理します。 これを通じて、合意形成に関わる人材、知恵の発掘を目指しています。
 
(3)「研究開発」
●PI事例記述フォーマットの研究開発
PIプロセス設計で配慮すべき事項やPI手順の一般化など多種多様なPI事例を 同一の枠組みで記述するための汎用フォーマットを検討しています。 このフォーマットは、PI-Forumの知識基盤事業における事例整理の参考となるとともに、 国内外の研究機関における事例分析の統一フォーマットとなり得ることから海外に おける同種の研究活動との連携も模索しています。
●PI評価軸の検討
上記の事例記述フォーマットの研究開発と並行して、事例を実験的に蓄積し、相互検討していく中から、PIを評価する際の評価軸についても検討していくことを目指しています。
●PIマニュアル等の各種情報のとりまとめ
米国のNPO法人「合意形成研究所」と連携し、国連、米国連邦政府及び州政府などにより 広範に利用されているコンセンサス・ビルディング手法に関する情報を収集し、 PIのマニュアル等の検討の基礎資料とします。
 
(4)「現場支援」
中期的にどのような支援が可能か、の検討を進めています。

->「平成14年度事業計画書」(作成中)もご覧ください。


Collaboration

 Q13:PI-Forumは、合意形成が必要な案件を解決してくれるのですか?

PI-Forumは、個々の案件の当事者となる業務は行いません。個々の案件を解決するのは、主体的に関わっている人たちが行うべきだと考えます。 私たちは、建設的な合意形成が行われるよう、事業主体の情報提供と市民の参画・発議を 促し、両者のパートナーシップを醸成していくための環境づくりをします。例えば、 合意形成を支援する知識・智恵を提供する基盤として、インターネットを活用した PIに関心のある方々へのオープンな情報提供の場を築くことや、講演、ワークショップ等の 企画や実施への参加、協力等を通じて、解決へのお手伝いをしたいと考えています。

 Q14:企業や行政などとはどのように連携するのですか?

PI-Forumは、基本的に個人会員によって構成されるNPOです。 しかし、実際の活動に当たっては、個人の力だけでは限界があるのも事実です。 企業であれ、行政であれ、市民団体であれ、PI-Forumの前文や目的や活動に賛同いただける法人・団体などから提供いただける資金、資産、智恵等いろいろな形でご協力、ご支援をお願いしたいと考えています。 一方で、そうした社会の各種主体からの協働や連携のご相談があった場合には、調査研究・ネットワーキングなど多様な方法について検討してまいります。

 Q15:特定の企業、業界団体、行政などに影響されることはないのですか?

定款に定められた通り、会員の最高意思決定機関は総会にあります。 PIを推進するNPOとして、理事会は出来うる限りのアカンタビリティ (説明責任)を発揮して、会員との信頼創造に足る合意形成、運営を図るのが 当然だと考えています。組織としての社会的評価を左右する可能性のある外部組織との 連携、委託業務等は必ず総会議決案件と考えています。 PI-Forumの活動理念の中で合意形成の望ましい姿を明らかにし、それに基づいて活動することで、独立性のあるNPOとしての社会的信頼を高めていきたいと考えていますし、特定の団体の影響を受けることはないと考えています。


World-Wide

 Q16:海外でも同じような合意形成のNPOや組織はあるのですか?

海外でも私たちと同じように、合意形成の推進を目的として組織的にさまざまな活動を 行っている団体、NPOが存在します。これは欧米の先進国に限らず、開発途上国でも 社会的な合意形成を目指しNGOが活動しています。PI-Forumは今後、海外のさまざまな 組織と幅広く連携し、緩やかなグローバル・ネットワークを形成していきたいと考えて います。